兵庫県三田市は、生理用ナプキンを市役所のトイレで無償提供する実証実験を行っている。専用の装置を設置しており、必要な人はスマートフォンを使って取得できる。公共の場でいつ生理になっても安心できる環境を目指す。
連携協定を結ぶベンチャー企業「ネクイノ」(大阪市)が実施。女性が学び、働きやすいまちを目指そうと市が声をかけ、関西学院大学神戸三田キャンパス、イオン三田ウッディタウン店も実証実験に参加した。
市役所では本庁舎1階トイレの個室1室に設置。利用するにはアプリ「トレルナ」をスマートフォンにダウンロードし、個室に掲示されているQRコードを読み込むと、ナプキンが1枚出てくる。1人あたり1カ月に受け取れる上限は7枚となっている。
ネクイノがサービスを実際に開始する際は装置の画面に広告を表示し、その収入でナプキンの費用などを賄うという。同様の実験は武庫川女子大学(西宮市)などでも行われた。
三田市内での実証実験は12月19日まで。市の担当者は「女性が活躍できるまちを目指すため、まずはニーズを把握したい」としている。(土井秀人)









