■石田弘明主任研究員
兵庫県・阪神北地域の丘陵地には、かつてサギソウやトキソウなどが群生する湿原が数多く分布していました。しかし、丘陵地の開発によって、このような湿原の多くは消滅してしまいました。湿地に成立する自然草原を湿原といいます。湿地は常に地下水位が高く過湿な状態にあります。このため、湿原には過湿条件に適応した植物が数多く生育しています。開発による湿原の減少は、当然のことながらこのような植物の減少をもたらします。
その結果、今では多くの湿原生植物(サギソウ、トキソウ、カキラン、コバノトンボソウ、イシモチソウ、ムラサキミミカキグサ、ミカヅキグサ、マネキシンジュガヤ、ノハナショウブなど)が絶滅危惧種になっています。また、湿原にはさまざまな動物が生息していますが、その中のハッチョウトンボ、モートンイトトンボ、ヒメヒカゲ、ヒメタイコウチ、セトウチサンショウウオなども今では絶滅危惧種になっています。このように、阪神北地域の湿原は危機的な状況にあります。
しかし、残された湿原の中には、わずかながらも大変素晴らしいものが含まれています。その代表的な例が宝塚市の丸山湿原と三田市の皿池湿原です。これらの湿原では絶滅危惧種が数多くみられます。まさに絶滅危惧種の宝庫です。丸山湿原と皿池湿原は阪神北地域だけでなく兵庫県全体からみても第一級の湿原と評価することができます。このため、両湿原は兵庫県の天然記念物に指定されています。現在、両湿原では市民の方々による保全活動が活発に進められているほか、湿原の見学会も開催されています。ご興味のある方はぜひ見学会にご参加ください。
湿原の話からそれますが、阪神北地域の湿地ではハンノキやサクラバハンノキが優占する森林(湿地林)がみられます。このような湿地林も湿原と同じく希少な存在で、構成種の中には絶滅危惧種が含まれています。その一つがカザグルマです。カザグルマはキンポウゲ科の「つる植物」で、園芸植物クレマチスの母種として有名です。カザグルマは全国的にみてもかなり珍しい存在です。しかし、不思議なことに宝塚市と三田市ではカザグルマの自生地が合計で20カ所近くも確認されています。これらの自生地では5月上旬にカザグルマの美しい花がみられます。

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