兵庫県の最高峰・氷ノ山(1510メートル)の南北に連なる山脈で、登山家の加藤文太郎(1905~36年)が命名した「兵庫アルプス」を4泊5日で全山縦走することに、三田市の坂田洋子さん(56)らのグループが成功した。登山道がない中、歩いた距離は計119キロ。文太郎が日本アルプスになぞらえて「兵庫槍(氷ノ山)」などと名付けた山々を踏破し、「文太郎の山行に重ねた冒険的な縦走だったけど、中高年の私たちでもできた」と達成感をにじませた。(古根川淳也)
加藤文太郎は新田次郎の小説「孤高の人」のモデルになった新温泉町出身の登山家で、若き日に抱いた日本アルプスへの憧れを地元の山に重ねたのが兵庫アルプスだとされる。ブナやミズナラの原生林が残り、クマが生息する自然豊かな山域だが、縦走できる道はない。深いやぶで通行困難な所もあり、地図が正確に読めて体力のある上級者だけが挑める。
坂田さんは武庫川女子大山岳スキー部で本格的に登山を始め、これまで大峰山脈(奈良県)全山縦走や兵庫県縦断など、数々の長距離ルートを歩いてきた。2011年に南アルプスの山小屋で偶然「孤高の人」を読んで文太郎のファンに。兵庫アルプスの主要9座を登って「カトブン9アルプス」と名付け、昨年6月から下見や準備を重ねた。
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計画したのは兵庫・岡山県境にある宍粟市千種町の後山(兵庫御嶽、1344メートル)に岡山県側から登り、文太郎が生まれた新温泉町浜坂の加藤文太郎記念図書館を目指す約120キロのコース。主稜線(りょうせん)から外れている鉢伏山(兵庫大天井(おてんしょう)、1221メートル)は氷ノ山から6時間かけて往復し、上山高原(新温泉町)からは車道を約23キロ歩くことにした。
荷物を減らすため、1泊目は車道が横断する大通峠(宍粟市千種町)までサポート隊がテントや食糧を運び、2泊目の三ノ丸避難小屋へは事前に物資を荷揚げ。3泊目はわかさ氷ノ山キャンプ場(鳥取県若桜町)のバンガロー、4泊目は上山高原の避難小屋を利用し、遭難のリスクを減らすため、スマートフォンの衛星利用測位システム(GPS)機能を駆使した。
初日の10月8日は、山仲間の青木宏充さん(62)=大阪府東大阪市=と松下由紀さん(51)=加古川市=も参加。距離を稼ぐため早朝4時台の暗いうちに出発し、クマよけの爆竹や鈴を鳴らしながら歩いた。2日目午後は雨の中、氷ノ山南にある三ノ丸(兵庫穂高、1464メートル)周辺の濃密な笹藪(ささやぶ)を迂回(うかい)する未整備ルートを無事に通過。松下さんは仕事のため3日目で下山したが、坂田さんと青木さんは最後まで歩ききった。
坂田さんは「兵庫アルプスの全山縦走は文太郎もやってないので達成感でいっぱい。年齢相応に工夫して多くの仲間に助けてもらって実現できた」と喜んだ。
山行記録は、登山情報サイト「ヤマレコ」に「カトブン9アルプス縦走」のタイトルで公開している。

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