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<風の彫刻家 新宮晋の軌跡>(12)超軽量作品 小磯良平の言葉がきっかけ 県立近代美術館で個展

2023/02/18 05:30
手描きで作った「呼吸する彫刻たち」の図録

 国鉄神戸駅前の喫茶店で、洋画家の小磯良平と風が吹くのを待っていた。1975年、広場が見渡せる2階の席だった。視線の先には設置したばかりの作品「海からのたより」。が、その日はやんでいた。小磯はのちに「新宮君は風が吹かないと、自分の責任みたいにおろおろするんだよ」と言っていたという。

           


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