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兵庫に根差した音楽創作を誓う高木日向子=大阪音楽大学(撮影・斎藤雅志)
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兵庫に根差した音楽創作を誓う高木日向子=大阪音楽大学(撮影・斎藤雅志)

 作曲家を志して10年余り、高木日向子(ひなこ)=兵庫県尼崎市=は今秋、ジュネーブ国際音楽コンクール・作曲部門で優勝を果たした。日本人2人目の快挙だった。「頭で描いた音を演奏してもらうのが作曲の魅力。それが本場の西洋で、一流奏者の手で実現した」とあらためて喜びをかみしめる。

 尼崎市立園和北小1年の時にピアノを始めた。神戸大学発達科学部付属住吉中学(当時)、県立西宮高校音楽科を経て、大阪音楽大学で作曲を学び、現在同大助手を務める。

 両親、夫は音楽の専門家ではない。その環境が、幅広い聴衆を意識することにつながった。特に母親は正直だった。作った曲が難解だと、「分からない」と言われた。高木が取り組む現代音楽自体、一般的に難しいといわれるだけに、「聴衆に理解してもらわなければ長い間、聴かれる名作は生まれない」と思った。

 創作では楽器の特徴を引き出すことを心掛ける。今回のコンクールの課題はオーボエ主役の合奏曲。オーボエの伸びる音色を軸に、他の管楽、弦楽が絡み、打楽器も効果的に登場する。幻想的なメロディーで「歌心」を表現した。

 日本から駆け付けた母親は「今日の作品はよく分かったよ」と言ってくれ、達成感を味わった。

 初の国際大会で緊張したが、幅広い年代が詰め掛ける客席に、穏やかな空気を感じた。演奏者も懸命に自分の思いを読み取ろうとしてくれ、親近感があった。「作者、演奏者、聴衆が一体となりいい音楽をつくろうとしていた。地域に根差している」

 今後も故郷阪神間での活動を視野に入れ「ジュネーブの会場の雰囲気を再現したい」と願う。「学術的な音楽理論と大衆性のバランスが大切。誰もが聴きたいと思えるような曲を作りたい」と誓った。

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 大阪音楽大学のホームページから、コンクールで高木の作品を演奏する映像を見ることができる。(津谷治英)

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