阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼し、記憶を継承する「神戸ルミナリエ」が6日夜、神戸市中央区の旧外国人居留地と東遊園地で開幕した。震災から間もなく25年の節目を迎える今年の作品テーマは「希望の光に導かれて、25年」。来場者は“あの日”を思い、光に彩られた冬の神戸を練り歩いた。
電球数は過去2番目に多い約50万個。うち2・2万個は、1995年の第1回で実際に使用した白熱電球をそのまま復活させ、震災の「メモリアルゾーン」として電飾回廊終盤の約50メートルを華やかに照らした。
点灯式では黙とう後、市立高羽小学校の児童が「しあわせ運べるように」を合唱。鐘の音に合わせ、鮮やかな光が浮かび上がった。
東遊園地内には、震災経験者による語り部ブースも設置。震災後に生まれたとみられる若者たちも熱心に耳を傾けていた。
15日まで。点灯時間は平日は午後6時~9時半(金曜日は同10時まで)▽土曜日は同5時~10時▽日曜日は同5時~9時半。神戸市イベント案内・申込センターTEL078・333・3372(午前8時~午後9時)(西竹唯太朗)