将棋の第60期王位戦(神戸新聞社主催)を制した木村一基王位(46)の就位式が6日、東京都千代田区の日比谷松本楼で行われた。
木村王位は豊島将之前王位(29)を、4勝3敗のフルセットで破り初タイトルを獲得。7度目のタイトル挑戦で悲願を達成した。初タイトルが46歳3カ月というのはこれまでの最年長記録だった。
日本将棋連盟の佐藤康光会長から就位状を受け取った木村王位は「応援していただいた方々の声が、確実に力になりました。時代に取り残されるかもしれない年代にありながら、ツイッター上の応援の声や、数年前から取り入れているAI(人工知能)による研究に、むしろ救われた感じがする。次のシリーズが始まるまで、浮かれずに精進を重ねたい」と決意を述べた。来場した約240人の関係者らが祝福した。
木村王位には賞金目録のほか、記念品として福岡県在住で人間国宝の福島善三さんの「中野月白瓷鉋文壺(なかのげっぱくじかんなもんつぼ)」が贈られた。
