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 神戸新聞社は10~11月、死生観やみとりに関するアンケートを実施した。700を超える回答が寄せられ、そのうち65歳以上の高年世代では、半数以上が自宅での死を希望すると答えた。ただ、在宅死を望む人の6割近くは、実現は難しいと回答。一方で、介護の主な担い手とされる中年世代も半数以上が、親などの家族を自宅でみとるのは困難とし、仕事や経済面の理由を挙げた。人生の終わりを巡る理想と現実のギャップが浮かび上がった。(段 貴則)

■みとる世代も5割が否定的

 アンケートは、高年(65歳以上)▽中年(40~64歳)▽若年(39歳以下)-の世代別に質問を設定。神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」や読者クラブ「ミントクラブ」、紙上で協力を呼び掛けてインターネット上で行ったほか、高年世代の一部は、地域の健康講座などの受講者に用紙を配布して実施。計739人(高年268人、中年380人、若年91人)から回答を得た。

 希望する最期の場所を、自宅▽親族など親しい人の家▽病院▽高齢者施設▽その他-から選ぶ設問で、高年世代は自宅が52%で最多だったのに対し、中年と若年は自宅と病院がそれぞれ約4割と拮抗(きっこう)した。

 高年世代に希望を実現できそうか尋ねたところ、自宅派は「難しい」「どちらかといえば難しい」が59%に上り、在宅死のハードルの高さを示した。病院派は「可能」「どちらかといえば可能」が81%だった。

 理由を自由回答で聞くと「子どもの生活を壊したくないから病院希望」(芦屋市、80代女性)など家族の負担を気にする人が多かった。希望は自宅だが、実現困難とした神戸市北区の80代女性は「家族には仕事がある。いつ訪れるか分からない最期に付き合わせるのは申し訳ない」とした。

 「在宅を望んでも、最後は救急搬送されてしまいそう」との回答も目立った。

 一方、介護を支えることが多い中年世代に、親など家族の在宅みとりが可能か聞くと、「難しい」「どちらかといえば難しい」が54%に上った。39歳以下は「可能」「どちらかといえば可能」が54%と逆転。介護が現実味を帯びるにつれ、慎重になる様子がうかがえた。

 理由を聞く自由回答では「家族生活の集大成だと思う」(神戸市灘区、60代男性)など在宅みとりに積極的な意見もあったが、「仕事を辞めると生活が成り立たない」(明石市、40代女性公務員)など経済的理由で困難とする回答が目立った。

 「安心してみとるには、今の介護保険では質量ともに足りない」(洲本市、50代主婦)など、サポート体制の不備を指摘する声もあった。

■早めに家族で想定を

【在宅医療を手掛けてきた「だいとうクリニック」(姫路市)の大頭信義院長の話】

納得できる最期を迎えるには、まずは本人が元気なうちから具体的な病名を想定し、どうしたらいいかを考えることが大事。家族や医療者に伝えることで、終末期のイメージを具体的に共有できるようになる。家族間でしっかり詰めておければ、本人が死に近づいても家族が慌てることがなくなり、在宅死を希望しているのに救急搬送されることも減るだろう。

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