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調査委員会の報告を受け、会見で謝罪する後藤徹也教育次長(中央)ら=11日午後、神戸市役所(撮影・鈴木雅之)
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調査委員会の報告を受け、会見で謝罪する後藤徹也教育次長(中央)ら=11日午後、神戸市役所(撮影・鈴木雅之)
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 神戸市立六甲アイランド高校(同市東灘区)の男子生徒が校舎から飛び降りて一時重体になった問題で、調査委員会が11日に公表した報告書は、生徒に自殺を決意させた威圧的な別室指導について、市教育委員会が発覚当初は問題視していなかったことを指弾した。「学校に任せきりになっていた」と市教委。同市垂水区の女子中学生がいじめを苦に自殺した問題や、市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題でも問われた市教委のガバナンス(統治)欠如が、またも浮き彫りになった。

 男子生徒に対し、2日間で計約16時間にわたった別室指導。会見で調査委の折出健二委員長(愛知教育大名誉教授)は「教員の指導は詰問調で一方的に生徒を追及するスタイルで行われ、一連の不適切な発言が(生徒の)高校で学ぶ希望を失わせた」とし、「(学校現場で)別室指導が常態化していることに対し、この事案は深い問い掛けをしている」と批判した。

 報告書は、教員が別室指導を行う際、市教委に報告していなかったことに加え、生徒の飛び降りが発覚した当初も「市教委(担当指導主事)としては、別室で行われた一連の指導方針には特段の問題はない、との認識だったことがうかがえる」と指摘。市教委は会見でこの点を問われ、当時の報道で長時間の別室指導が問題視されて初めて、問題だと認識したことを明かした。

 後藤徹也教育次長は「事実上、このような指導を容認してしまう結果になった点は大いに反省しなければならない」と謝罪。教員間暴行・暴言問題などに触れながら「今回の事案も(指導が)学校任せになって教育委員会としての責務が果たせていなかった」とし、生徒指導について高校だけでなく、小中学校や特別支援学校を対象としたものもなかったガイドラインを作成する考えを示した。

 折出委員長は「別室指導は校長会でも話題にならないなど、誰も疑問を持っていなかった」とし、「いま一度、立ち止まって考えないと第2、第3の問題が起こる」と警鐘を鳴らした。(長谷部崇、堀内達成)

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