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基調講演した神戸大特命講師の小代薫氏=加古川プラザホテル
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基調講演した神戸大特命講師の小代薫氏=加古川プラザホテル

 播磨地域南部の新たな大動脈として計画が進む「播磨臨海地域道路」について考えるシンポジウムが16日、兵庫県加古川市内のホテルであった。神戸大経済経営研究所の小代(こしろ)薫・特命講師が基調講演。現在の兵庫県が広い県域を確保できたのには、道路整備が進んでいた効果もあったとし、道の重要性を指摘した。(切貫滋巨)

 県内の主要道路網の在り方を考えるため、県などが主催する「ひょうご基幹道路ネットワークシンポジウム」。地元の議員や企業関係者ら約400人が参加した。播磨臨海道路は神戸市西区-太子町(約50キロ)を結ぶ計画で、国土交通省は8月、そのうち第二神明道路-姫路市広畑区(約35キロ)のルート4案を示している。

 講演では、NHKの番組「ブラタモリ」で神戸のロケを案内した小代氏が、明治初期の神戸の居留地では、外国人らが議論しながらまちづくりを進めたと紹介。その手法を参考に、道路整備が他地域に先駆けて進み、山陰地方と神戸がつながるなどしたという。小代氏は「兵庫は道づくりとまちづくりの発祥の地」と主張した。

 また、加古川商工会議所の大庫(おおくら)隆夫副会頭は、事例報告で首都圏の「圏央道」を例に「新しい道は渋滞を緩和するだけではない。物流施設などが整備されると新たな産業が生まれ、雇用が生まれる」と強調。「道の周辺には、産業構造の変化を見据えて将来性のある企業を誘致すべき」と訴えた。

 

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