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 スポーツ庁が23日に発表した全国体力テストの結果で、小中学生の体力低下が判明した。東京五輪・パラリンピックが来年に迫る中、スポーツ関係者に衝撃が広がった。教員の働き方改革もあり、学校だけで子どもの体力アップを図るのは難しい。スポーツ庁は地域を挙げた取り組みの重要性を強調する。

 スポーツ庁が23日発表した小学5年と中学2年を対象にした2019年度全国体力テストの結果で、兵庫県内の公立学校では両学年の男女とも、全8種目の体力合計点の平均値が全国平均を下回り、小5男子では過去最低だった。

 8種目の平均点(80点満点)は、小5男子=52・63(全国53・61)▽小5女子=53・75(同55・59)▽中2男子=39・87(同41・69)▽中2女子=48・66(同50・22)。全国平均を上回ったのは、小5男子の「50メートル走」と「ソフトボール投げ」、中2男女の「持久走」の計4項目のみだった。

 「運動やスポーツが好き」と回答した割合は、小5男子、中2男女で全国平均より高く、小5女子は全国平均と同程度。1週間の総運動時間が420分以上と回答した割合は、両学年の男女共に全国平均を0・3~2・6ポイント上回った。

 スポーツへの意欲はあるが数値が伴わない状況に、県教育委員会の担当者は「体力合計点が高い他府県の取り組みを調査し、小学校に専門性のある指導者を派遣する“体力アップサポーター”の活用法を検討する」としている。(太中麻美)

 

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