成人式も「虎」仕様? 今月13日に初めて甲子園球場を会場に開かれる兵庫県西宮市の成人式で、スタンドから新成人が一斉にジェット風船を飛ばす。新成人有志でつくる実行委員会は、阪神タイガースのファンが7回裏の攻撃時に飛ばす恒例の“儀式”で「一体感がある式に」と期待している。
同市の成人式は阪神・淡路大震災が起きた1995年以降、兵庫県立総合体育館(同市鳴尾浜1)で開かれたが、駅から遠く、手狭だった。このため、同市教育委員会は客席が多い甲子園球場に着目、使用が認められた。
ジェット風船を飛ばす企画は、市教委と甲子園球場との間で持ち上がり、実行委も賛同。市内の新成人約5300人の大半が来場しても対応できるよう5千個を用意し、受付で手渡す。
球場の計らいでタイガース戦と同じファンファーレが響く中、一斉に空に放つ演出も決まった。風船の購入費用27万5千円は式の協賛企業が負担するという。
同球場は、西宮市の小中学生にとって、年に1度の秋の合同運動会の会場で、なじみが深い場所。市教委の担当者は「一生の思い出に残るはず。新成人はぜひ成人式に参加してほしい」と呼び掛けている。(初鹿野俊)