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「特定抗争指定暴力団」に指定された山口組の総本部に標章を張る捜査員ら=7日午前、神戸市灘区篠原本町4
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 指定暴力団の山口組と神戸山口組が7日、「特定抗争指定暴力団」に指定された。神戸山口組では複数の傘下組織に解散の動きが出ており、統制が揺らいでいる。警察当局は、今回の指定で活動がいっそう厳しく制限されることで神戸山口組が追い込まれ、情勢が大きく動く可能性があるとみて情報収集している。

 2019年12月13日、神戸山口組は年末の会合を開いた。捜査関係者によると、全国から組幹部が集まったが、大阪の組幹部が急きょ欠席。その後、この幹部が組長を務める大阪の2次団体が解散したことが明らかになった。さらに今年1月に入り、東京の2次団体も解散するとの情報があるという。

 兵庫県警の捜査員は相次ぐ解散について「組員の高齢化や減少、資金源の喪失などが影響したのではないか」と分析。襲撃の標的から外す“命の保証”を条件に、対立する山口組側から解散や引退を迫られている可能性もあるという。組員の引き抜きなど、山口組による切り崩し工作は今後も続くとみられるという。

 昨年12月には、神戸山口組傘下の「山健組」(神戸市中央区)組長が、神戸市であった銃撃事件で実行役を担ったとして殺人未遂容疑などで兵庫県警に逮捕された。

 山健組は神戸山口組発足を主導した中核団体。そのトップ自らがヒットマンとなったことに、神戸山口組内では動揺が広がっている。大物幹部の不在が続けば、組織運営が行き詰まる可能性が高い。

 捜査員は、構成員数で上回る山口組に対し「神戸山口組が形勢を逆転するのは難しいだろう」と話す。

 

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