兵庫県西宮市の成人式が13日、初めて甲子園球場(同市甲子園町)で開かれた。プロ野球阪神タイガースの応援にちなみ、新成人がスタンドで一斉にジェット風船を青空に放った。スクリーンには、矢野燿大監督が祝福する映像も映し出され、門出を祝った。
同市の新成人は約5300人で、式には約7割に当たる3679人が参加。石井登志郎市長の式辞に続き、矢野監督は映像メッセージで「苦しい時こそ成長するチャンス。チャレンジしてほしい」と呼び掛けた。最後は、阪神戦の7回裏の攻撃と同じファンファーレが流れ、風船を飛ばした。
中学の友人と参列した東京大2年の男性(20)は「野球で言うと、僕らはまだ1回裏ぐらい。毎回点は取れなくても、9回を終えた時に1点でも勝っている人生にしたい」と笑顔で話した。(初鹿野俊)