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 神戸市交通局は28日、自らが運転する市営バスの運行記録計(タコグラフ)を時速50キロ以上は記録されないように細工するなど、不適切な行動が複数発覚した中央営業所の男性運転士(60)を停職3カ月相当の懲戒処分にした、と発表した。この細工で回送運転時、新神戸トンネルの時速60キロ制限の区間を100キロ前後で走行したことを隠した疑いがあるという。

 同局によると、運転士は記録計の形に合わせて切った紙を、記録用紙と計器の間に挟み込んでいた。「5、6年前からやっていた。少しでも早く帰り、事務所で休憩したかった」と話しているという。

 この運転士が昨年11月、神戸・三宮の決められた場所で車内点検を実施しなかったのを、立ち番をしていた管理職が見とがめたのをきっかけに発覚した。「点検した」と虚偽の報告をしたため、ドライブレコーダーを確認すると、速度超過の疑いや、赤信号で停車中にスマートフォンを操作したことなども判明したという。この運転士は3月末で定年退職となる。

 

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