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絵本を活用し、アジアで食中毒予防の啓発に乗り出した山庄司志朗さん=加古川市
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絵本を活用し、アジアで食中毒予防の啓発に乗り出した山庄司志朗さん=加古川市
ミャンマーの孤児院で取り組んだ絵本読み聞かせ=昨年11月(山庄司志朗さん提供)
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ミャンマーの孤児院で取り組んだ絵本読み聞かせ=昨年11月(山庄司志朗さん提供)

 アジアでまん延する食中毒を減らそうと、神戸市垂水区の元大学教授がNPO法人を設立し、子ども向けの絵本で予防を呼び掛ける活動を続けている。ミャンマーやタイなどに絵本を寄付し、読み聞かせをしてもらう。正しい手洗いや食品の加熱で、細菌やウイルスから身を守れることを伝え、衛生用品も寄付する。(広岡磨璃)

 元静岡理工科大教授で、食品衛生が専門の山庄司(やましょうじ)志朗さん(69)は昨年12月、学生時代の同期らとNPO法人「食中毒からアジアの子供を守る会」を設立した。東南アジアは水環境の悪さなどから、食中毒の死者が他地域に比べて多い。世界保健機関(WHO)は5歳未満の死者を年間5万人と推定しているが、山庄司さんは「多い国では毎年数十万人の幼児が死亡しているのが現状」と指摘する。

 山庄司さんは2018年12月、保育園や介護施設を運営する一般社団法人「日の出医療福祉グループ」(兵庫県加古川市)の顧問に就任。食品衛生の知見を現場に生かそうと、保育士、栄養士とともに絵本「ばいきん ばいばい げんきなからだ」を完成させ、子どもたちへの読み聞かせに活用している。これまで関わってきた東南アジアの衛生環境改善にも絵本を利用することにした。

 絵本は、平易な文章とイラストで構成。食中毒の原因となるばい菌(細菌、ウイルス)の特徴、食肉や魚など菌が付着しやすい食品を示し、食品の十分な加熱や作ったらすぐ食べること、せっけんで丁寧に手を洗うこと-などを伝える。

 英語、タイ語など5カ国語に翻訳。昨年はミャンマーの孤児院やタイの幼稚園を訪問し、絵本の読み聞かせに取り組んだ。幼稚園では歯ブラシやコップが1クラスに数人分しかない一方で、教育のデジタル化は進んでいるという。「衛生面の向上が置き去りにされている」とし、NPO法人で寄付を募り、絵本による啓発活動に加え、コップや歯ブラシなどを寄付する。

 2月以降、4カ国を訪問し各100冊を寄付する予定。山庄司さんは「現地で活動拠点となる協力者も現れ、絵本も第2弾を計画中。賛同者を広げたい」と話し、寄付も随時受け付けている。

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