使わなくなった育児グッズの保存や処分の仕方について、2児の母でもある整理収納アドバイザーの小西紗代さん(49)=神戸市中央区=に聞きました。
-心掛けたいことは何でしょうか。
「物の整理全てにつながることですが、『保存』と『保管』をきちんと区別することが大切です。保存は、ファーストシューズや七五三のかんざしなど、思い出として取っておきたいもの。こういうものは押し入れの奥にしまっても問題ないです。保管は、ベビーカーや衣類など下の子が生まれたら、使うかもしれないもの。存在が分かるようにして整理しておかないといけません」
-将来使うかどうか分からないのが育児用品の悩みです。
「保管しておく場合でも、必ず置いておくスペースと期間を先に決めておきましょう。衣類はサイズと着る季節ごとに透明な圧縮パックに入れて保管しておく。グッズも日々進化しているので、3~5年が目安になると思います。例えば、5年たっても下の子ができなかったら、リサイクルに回したり、処分したりしてください。決めたスペースからあふれてしまいそうなときも見直しの時期です」
-捨てるのはもったいない気がしてしまいます。
「いつ使うか分からないものに『スペースを使うことこそもったいない』と考え方を切り替えて。特に衣類は長く取っておくと傷むので、管理できないほどの服を持たないことです。購入する際に、保存するのか、処分するのかを決めておくと楽です。男女どちらが生まれてもいいように、ユニセックスのものを買うのもよいのでは。知り合いに譲ってもらった服でも、好みでなければ手放しましょう」
-お勧めの処分方法を教えてください。
「私の子育て時代は、洋服やおもちゃをよく地域のバザーやフリーマーケットに出していました。今なら、オンライン上で個人間で売買できるフリーマーケットアプリを利用している人も多いはず。高くは売れなくても、たんすで眠らせておくよりずっといいのでは。ベビーベッドやチャイルドシートなど期間限定で場所を取る育児グッズはレンタルするのがお勧め。処分に頭を悩ませなくて済みますよ」
【こにし・さよ】1970年兵庫県明石市生まれ。幼稚園教諭を経て、2011年整理収納アドバイザーに。著書に「さよさんの『きれいが続く』収納レッスン」など。