近隣住民らに40年以上親しまれたカエルの滑り台が撤去された神戸市須磨区の天井川公園で、2代目となる滑り台の建造作業が進んでいる。体のイボなどをよじ登って背中を滑降する形式だった初代に対し、2代目は背中の階段を上って口から伸びる舌を滑り降りるという。3月中に完成する。
つぶらな瞳、でっぷりとしたおなか、どっしりと地面にふんばる姿。コンクリート製の初代は1969~80年の間に建造されたとみられる。表面のひび割れや塗装の剥落など老朽化のため今年1月に撤去された。
2代目は今月4日に鉄筋が基礎に固定され、5日に生コンクリートが注入された。今後は養生のため覆いに隠れ、乾燥後にモルタル塗りや塗装の作業が進む。
新たな滑り台の周囲にはクッション性のあるゴムチップが敷かれる。鉄棒やショートラダー(うんてい)、バランスボード(平均台)も設置される。
工事を請け負う友起建設(同市垂水区)の工事主任、服部高樹さんは「撤去時から写真を撮る地元の人たちが多く、関心の高さを感じます。職人の腕が問われる特殊な工事だけど、いい遊具にしたい」と気を引き締めていた。(吉田敦史)