兵庫県姫路市は4月から、行政の認可や認定を受けていない保育サービスの呼称について、従来の「認可外保育施設」から「届出保育施設」に改める。このうち国が定める指導監督基準を満たせば「適合届出保育施設」とし、オリジナルの証明書を交付する。
同市によると、認可外保育施設に独自の呼称を設けるのは県内初で、福岡と鳥取、山形の3県では既に同様の呼称が使われている。適合証明をするのは全国で初めてという。
昨年10月に市内の認可外施設を対象にしたアンケートで、全93施設のうち43施設が「呼称を変更した方がよい」と回答した。理由として「認可園よりサービス内容で劣ると思われる」「抵抗を示す保護者がいる」などがあった。
市内で「適合」に該当する施設は29施設(1月1日時点)で、「全施設に適合を目指してもらいたい」と同市。清元秀泰市長は「『認可外』の名称は冷たい響きがあった。保育の質を担保するために『適合証明』を設ける」と話した。(谷川直生)
