同級生のいじめが原因で不登校になったとして、兵庫県尼崎市立小学校6年の女児(11)が7日、同級生の両親に、慰謝料など約490万円の損害賠償を求めて神戸地裁尼崎支部に提訴した。
訴状によると、女児と同級生は3、4年生でクラスメートだった。女児は3年の2016年秋から4年の17年4月ごろまで、同級生から継続的に殴る、転倒させられるといった暴力を受け、ノートなどに「うざー」などと落書きをされたという。
女児は17年5月、いじめを理由に不登校に。不眠や目が見えにくいなどの症状が現れ、同月「抑うつ状態」と診断された。現在も学校に通えていない。
代理人弁護士によると、女児が通う小学校は17年4月、女児から相談を受けていじめを把握。18年6月、小学校はいじめを「重大事態」と捉え、報告書を作成した。同級生の両親には、治療費だけを求めて和解を提案したが折り合わず、訴訟に至ったという。
代理人弁護士は、尼崎市教育委員会に事案の公表も求めている。女児の母親は「両親に正式に謝罪してもらい、学校に通う普通の生活を娘にさせてあげたい」と話した。









