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 兵庫県の2020年1月1日時点の推計人口は546万482人となり、約30年前と同水準にまで減少したことが県への取材で分かった。11年からは毎年減少し、19年から20年にかけての減り幅はここ10年で最大となる2万人超だった。出生数が4万人を切って過去最少を更新したことに加え、転出者が転入者を上回る「転出超過」に歯止めがかからないことが要因で、県内の人口減は加速する一方だ。(前川茂之)

 県統計課によると、平成に入ってからの県内人口は阪神・淡路大震災の影響で1996年に約12万人減少したものの、その後は持ち直して10年に559万9549人と最多を記録した。しかし、11年以降は減少に転じ、20年の減少幅は2万1027人と過去10年で最大の落ち込みとなった。人口規模でみると、91~92年ごろと同程度になった。

 人口減の最大の要因は少子高齢化だ。死亡者数が出生者数を上回る「自然減」は県内全体で2万13人。19年の減り幅を2092人上回った。自然減は2年続けて全市町で記録。「多死社会」の本格到来が浮き彫りになっている。

 一方、転出入などによる社会減は1014人。19年の1186人から改善した。内訳をみると、20代の若年層を中心に日本人が8574人の転出超過。代わりに県内人口を下支えするのは外国人で、7560人の転入超過となっている。

 市町別で人口増となったのは明石市(822人増)、伊丹市(278人増)、加東市(161人増)、尼崎市(76人増)の4市のみ。神戸市は東灘、灘、中央、兵庫の4区で増加したが、北区や西区の落ち込みが大きく、全体では4366人減と県内市町で最大の減り幅だった。

 19年からの変化が特に大きかったのは阪神南地域(尼崎、西宮、芦屋市)。19年は県内唯一の増加地域だったが、1001人の減少となった。97年以降、人口増が続いていた西宮市が3年連続で減り、減少幅も19年から約800人膨らんだことなどが影響した。

 推計人口は5年に1度の国勢調査を基に、各市町が住民基本台帳に基づいて毎月報告する移動数(転出や転入、出生、死亡)を差し引きして算出している。

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