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姫路城の門や櫓に増設される避雷器(姫路市提供)
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姫路城の門や櫓に増設される避雷器(姫路市提供)
姫路城大天守の屋根を伝う避雷針の導線=姫路市本町(撮影・小林良多)
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姫路城大天守の屋根を伝う避雷針の導線=姫路市本町(撮影・小林良多)

 1950年代から続く世界文化遺産・国宝姫路城の落雷対策が、2020年度に始まる防災設備改修工事(4カ年)で完了する。電気設備への影響を遮断する「避雷器」を、現状の15カ所から34カ所に増設する。高さも広さもある城郭で落雷そのものを避けるのは難しいが、備えを固めて被害を軽減する。

 雷による文化財の被害については、電気設備学会の「重要文化財等の雷保護調査委員会」が12年に調査。全国の重要文化財建築物1513件の約4分の1で、落雷による破損や損傷が確認されている。

 市姫路城管理事務所によると、姫路城の落雷対策は昭和の大修理(1956~64年)の避雷針設置で始まった。現在は天守や櫓(やぐら)のしゃちほこなど計28カ所に避雷針があり、火災や大規模な破損を防いでいる。

 一方で、避雷針では抑えきれない高電圧などによる被害が出ている。10年ほど前に搦手(からめて)口周辺に落ちた際は、自動火災報知器や監視カメラなどをつなぐ配線がショートした。担当者は「電気設備の不具合が防災システムに与える影響は極めて大きく、直接的な被害と同じようにリスク管理が必要だ」と説明する。

 市は、過度な電圧などを制限する避雷器を97~03年度の防災設備改修工事で導入した。配線が集まる場所などを中心に現在、15カ所に避雷器が設置されているが、天守がある本丸や西の丸周辺に固まり、防災システムの約7割をカバーするのにとどまっている。

 市は残りの約3割について、20年度に始まる防災設備改修工事の一環で新設する方針を決定。4年間かけて、登城口から本丸へと続く門や櫓など19カ所に取り付け、落雷対策に一定のめどをつける。

 担当者によると、避雷器を設置すれば、落雷による設備トラブルは格段に減るといい「姫路城は小高い丘にあり、城郭のどこに雷が落ちても不思議ではない。これまでに大きな被害がないのは幸運にすぎず、対策は万全に立てておきたい」と話す。(小川 晶)

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