総合 総合 sougou

  • 印刷
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 児童虐待に関する事件や相談が急増しているのを受け、兵庫県は来春をめどに、尼崎市と加東市にそれぞれ「こども家庭センター」(児童相談所)を新設する。神戸、明石市が自前で持つ児童相談所(児相)を含め、現在の県内7センター体制から9センター体制にし、より迅速できめ細かい対応を目指す。

 2020年度当初予算案に関連経費約7100万円を計上した。厚生労働省によると、18年度に全国の児相に寄せられた児童虐待の相談件数は15万9850件で過去最多を更新。兵庫県内でも6714件と13年度の約2・8倍に上っている。

 うち尼崎市の相談は767件で、県内では神戸市に次いで多い。児相は都道府県と政令市に設置義務があるほか、中核市にも設置権限があるが、人件費などの負担増から二の足を踏む中核市が大半。尼崎市も同様で、県が西宮児相(現在の所管区域は尼崎、西宮、芦屋市)で担ってきたが、「早急な対応が必要」との判断から設置に踏み切った。場所は尼崎市と協議中で、21年4月の開設を目指す。

 一方、中核市の明石市が昨年4月に児相を新設したことから、同市内にある県中央児相(現在の所管区域は東・北播地域や淡路島の10市3町)の機能の一部を加東市に移す。「交通渋滞があると、明石から車で最長2時間かかる」との課題が指摘されていた北播地域の5市1町をカバーする。

 設置場所は加東市の旧滝野庁舎を予定し、今年10月から虐待相談業務を開始。来年4月に本格稼働し、障害児相談などにも応じる。

 また現在、子どもらの「一時保護所」が県施設では中央児相にしかないため、20年度に有識者検討会を設け、移転増設を含めた対策を協議する。県中央児相の一時保護所は19年度に定員を40人から54人に増やしたが“パンク状態”が続いており、民間の児童養護施設などに一部の保護を委託しているという。(前川茂之)

【児童相談所(児相)】子どもの福祉と権利擁護のため、児童福祉法に基づき設置される行政の専門機関。家庭からの相談対応や一時保護、在宅指導などに当たる。子どもの面談や保護者らの指導をする「児童福祉司」、心のケアを担当する「児童心理司」などが配置される。兵庫県内では昨年4月、明石市が、中核市では金沢市や神奈川県横須賀市に続き全国3例目となる児相を新設した。

総合の最新
もっと見る

天気(4月8日)

  • 19℃
  • ---℃
  • 20%

  • 21℃
  • ---℃
  • 30%

  • 20℃
  • ---℃
  • 10%

  • 21℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ