新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、神戸港でもクルーズ船の寄港キャンセルが相次いでいる。21日までに、2~4月に入港予定だった15回が中止になった。神戸市はクルーズ船の誘致に力を入れてきたが、観光産業への悪影響が懸念されている。
市などによると、神戸港では2月に予定されていた7回のうち、5回が取り消された。すでに3月に4回、4月に6回がキャンセル。5月は9回、6月は7回が計画中だが、今のところ中止にはなっていない。
4月9日には“海の女王”とも称される「クイーン・エリザベス」(9万901トン)が寄港予定だったが、運行会社が取りやめを発表。入港に合わせて計画されていた見学会やイベントも中止となった。
国土交通省によると、2019年に外国船会社が運航するクルーズ船の日本寄港は1932回で、前年より1%増加。港湾別では那覇港が251回とトップで、神戸港は全国9位の63回だった。(末永陽子)