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但馬漁協直営店「かに一番館」で販売されるミズガニ=兵庫県香美町香住区沖浦
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但馬漁協直営店「かに一番館」で販売されるミズガニ=兵庫県香美町香住区沖浦

 ズワイガニ漁で活気を帯びる兵庫県但馬各地の漁港で、ミズガニ(脱皮直後の雄)の水揚げが2年ぶりに解禁されている。漁期は2月のみ。マツバガニ(成熟した雄)より安価で、身離れがよく食べやすい“庶民の味覚”だが、資源管理を強化する影響で漁獲量は抑制されている。(金海隆至)

 兵庫県但馬水産技術センターによると、漁獲対象となる大きさに成長したズワイガニの雄は年に1度、9~10月ごろに脱皮。この直後の約半年は殻が薄く、筋肉の水分が多いため「ミズガニ」や「若松葉ガニ」と呼んでマツバガニと区別している。大谷徹也主席研究員は「1~2年待てば甲羅や殻が固くなり、身も詰まって立派なマツバガニになる」と説明する。

 昨年度のズワイガニ漁は、マツバガニと雌セコガニを合わせて、国から県に割り当てられた漁獲可能量の8割超を序盤の11~12月で消化。船主らでつくる県機船底曳網漁業協会は、漁期終了(3月20日)までマツバガニを供給することを優先し、年明けのミズガニ漁を初めて全面自粛した。

 今季は資源保護策の一環として、ミズガニの漁期をこれまでより短い「2月のみ」に限定。1航海当たりの漁獲販売数は1800匹から約4割減の千匹に抑える規制に取り組む。

 14日朝に柴山港(兵庫県香美町香住区沖浦)であった競りでは、ミズガニ1匹当たり800~1790円(税別)と堅調な値を付けたが、但馬漁協組合長の村瀬晴好さん(69)は「但馬沖でマツバガニやミズガニが取れていない。ミズガニ漁を昨年自粛した効果を期待していたのに」と気をもむ。

 近隣府県では資源保護のため、京都府が2008年度から、石川県が13年度から全面禁漁に踏み切っている。京都府水産課の担当者は「単価が10倍以上にもなるマツバガニに成長するのを待って漁獲した方が経済効率も高い」と説明する。

 安いミズガニは土産物として喜ばれ、地元の旅館や民宿で刺し身などに調理して提供しているが、大手水産加工会社「ヤマヨシ」(同町香住区上計)の山本卓也社長(60)は「セコガニやミズガニの禁漁で漁業者や加工業者の売り上げが一時的に下がっても、マツバガニの漁獲量を支えるための判断をする時期が来ているのでは」と訴えている。

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