新型肺炎の感染拡大で学校などの臨時休校を求める国の要請を受け、神戸市の久元喜造市長は28日午前、臨時の記者会見を開き、3月3~15日の間、市立の幼稚園と小中学校、高校、高専、特別支援学校の全299校を臨時休校にすると発表した。同じ期間中、市立の図書館や美術館、博物館、公民館、須磨海浜水族園なども閉館とする。
2日は準備期間として開校・開館する。閉館する市立施設については、市やそれぞれのホームページなどで周知する。
会見で久元市長は「神戸でもいつ感染者が出てもおかしくない状況。政府方針を踏まえ、地域ぐるみで子どもたちを感染から守る必要がある」と述べた。
市立幼稚園は基本的に休園するが、家庭で保育できない園児は預かる。市立保育園については、保護者に対し可能な限り家庭保育を要請する。学童保育は午前中から対応するが、対象は小学3年生以下とし、4年生以上は小学校で預かる。
私立の幼稚園や保育園、民間の学童保育に対しても同様の対応を要請する。経済界にも、子どものいる社員について休暇の取得や在宅勤務ができるよう協力を求める。
市は学童保育で確保する職員の人件費など、新型コロナウイルス感染症対策に必要な補正予算案を市会に追加提案する方針。(長谷部崇)









