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暖冬の影響で冬に“豊漁”となっているマダコ=27日、明石市岬町、明石浦漁協
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暖冬の影響で冬に“豊漁”となっているマダコ=27日、明石市岬町、明石浦漁協

 暖冬の影響で明石海峡に異変が起きている。1~2月の水温が平年より2度ほど高く、冬場はほとんど取れないマダコやハマチが“豊漁”となっている。兵庫県明石市内の漁業関係者は思わぬ恵みに喜びつつ、「シンコなど今後の漁に悪影響がないか」と不安も口にする。(長沢伸一)

 明石ダコとして知られるマダコの漁は例年、夏場にピークを迎える。明石市内の5漁協では昨年7~8月に計361トンの水揚げがあった。一方、冬場は漁獲量が減り、昨年1~2月は計15・3トン。ところが今年は事情が一変し、1~2月に前年比で5~7倍ほど取れた漁協もあった。

 ハマチも冬場の漁獲は非常に少なく、同市内の漁協で2018年2月の水揚げはゼロだったが、今年は1回の漁で50匹取れる日もあるという。「この時期までマダコやハマチがあがるなんて…」とベテラン漁師も驚く。

 原因と考えられるのが水温の高さ。兵庫県水産技術センター(明石市)によると、昨年12月上旬は平年より0・3度高い程度だったが、その後もあまり下がらなかったため、今年1月以降は平年より1・5~2・3度高くなっている。同センターの西川哲也上席研究員(52)は「瀬戸内海は気温の影響を受けやすい。暖冬が水温に反映しているのだろう」と指摘する。

 水温の高さは、29日に解禁されるイカナゴのシンコ(稚魚)漁にも影響しそうだ。イカナゴは水温が14度以下になると産卵するとされる。同センターによると、例年の産卵時期は年末の1週間だが、今年は年始にずれ込んだ。水温が高い分、成長は早く、解禁日は昨季より5日早まった。

 だが、餌がシンコと競合するシラス(イワシの稚魚)が水温の高い黒潮域に逃げず、明石海峡で越冬したことなどから、今季は「不漁」が予測されている。

 明石市漁業組合連合会の戎本裕明会長(57)は「夏が旬のマダコは取れたが、冬が旬のイイダコは少ない印象だ。季節に合った魚が取れるのが自然。海のバランスが崩れるのは不安」と話している。

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