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「ワンオペママの会」主宰 東間郁さん
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「ワンオペママの会」主宰 東間郁さん

 家事や育児を1人で抱え込むワンオペ育児でよくある悩みや解決のためのヒントについて、兵庫県姫路市内で「ワンオペママの会」を主宰する東間郁さん(30)に聞きました。

 -会を設立したきっかけは。

 「日中ずっと息子と2人きりで、離乳食を食べてくれず本当に悩みました。健診で市の保健師さんに相談しても『お母さんが優しすぎるんじゃないですか』と一言。自信もなくしていました。そんなとき地域のイベントで、他のお母さんたちと話すと『みんな同じなんや』と心が軽くなって。『当事者同士で話をする場をつくりたい』と昨年秋に設立しました」

 -どんな悩みが多いですか。

 「『夫の仕事が忙しくて、育児に関わってくれない』『子どもといると家事ができず、精神的につらい』『実家の両親に子どもの世話を頼めない』-など。頼れる人がそばにおらず困っている人が多いですね。誰かが病気になったときや妊娠中の子育てをどうしたらいいのか、という声もあります。家庭の事情はさまざまですが、ワンオペ育児に不安を感じているお母さんは多いようです」

 -皆さん、どうバランスを取っているのでしょうか。

 「育児も家事も完璧を目指さないことがポイントのようです。特に家事はできなくてもしょうがないと諦めること。たまにはプロに頼んでも、ママ同士で子どもを預かり合ってもいい。子連れで参加できるイベントに積極的に顔を出すとつながりが増えていきます。子どもにとっても成長の機会になりますよ」

 -一番近くにいる夫にしんどさをどう伝えたら?

 「子育てや家事をまるで人ごとのように振る舞う夫にいら立つ人もいます。でも具体的に何をしてほしいのかを言わないと伝わりません。何をしんどいと思っているのか、少し冷静に分析してみてはどうでしょうか」

 -子育て中の人たちに一言。

 「まず家から飛び出して『自分のことを責めなくてもいいよ』と言ってくれる人に出会ってほしい。子育てのアドバイスよりも、お互いに『大変やな』と受け入れ合うほうが、パワーをもらえることは多いと感じます」

【あずま・かおり】1989年姫路市生まれ。武庫川女子大卒。商社勤務などを経て2018年に長男を出産。昨年11月ワンオペママの会を立ち上げた。

 

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