加古川市立小学校2年の女子児童が入学直後からいじめを受け、不登校になっている、と2日の会見で訴えた両親。会見での主なやりとりは次の通り。
-いじめ被害について
娘は運動が好きで活発な子だったのに、いじめによって全く変わってしまった。家にこもり、突然叫んだり、窓に向かって物を投げつけたりする。本来なら他の子と同じように学校に行っているのに、とやりきれない。
-学校の対応は。
被害が分かって最初に娘を学校に連れて行った際、校長たちは「娘さんは集団生活に慣れていない」「コミュニケーションがすらすらとできない」などと、まるでこちらに非があるかのような言い方をした。いじめの内容すら明らかになっていない段階で、「聞き取りによる加害児童へのストレスが大きい」という理由で調査の継続を拒み、加害児童への配慮を優先した。
-市教委に対しては。
対応の遅さ、事実を矮小化しようとする態度に、ただ不信感が募る。それがどれだけ被害者と家族を傷つけるか、考えてほしい。見て見ぬふりをしないでほしい。
-幼稚園の頃にも、同じ児童からいじめを受けていた。
たたかれるなどの暴力を受けた。その際も担任教諭に相談したが、「ありえない」「園に口出ししないでほしい」などと頭ごなしに否定された。結局、中心となっていじめていた子どもや保護者から謝罪すらなかった。
-なぜ、小学校に上がってからも続いたのか。
幼稚園でのいじめの件が引き継がれず、加害児童と同じクラスにされてしまった。娘は希望を持って入学したはずだが、結局、1カ月足らずで通えなくなった。
-市教委に求めることは。
いじめの内容がきちんと調査され、加害児童が適切な指導を受けて立ち直ってほしい。そして何より、娘が元気になって再び学校に行けるよう、市教委が適切に支援してほしい。そのためにも、第三者委員会にこちらが推薦する専門家を加え、客観的に物事が判断される必要がある。(まとめ・小森有喜)









