神戸市に住む40代男性と40代女性の2人に新型コロナウイルス感染が判明し、同市の小原一徳保健福祉局長らが3日夜、記者会見を開いた。主なやりとりは次の通り。(まとめ・井川朋宏)
-確認だが、女性が参加していた大阪市のライブハウスは、コロナ関連で発表されているところか。
「その通り」
-女性について、大阪市保健所から神戸市保健所に連絡があった経緯は。
「大阪市保健所はライブハウスの参加者全員ではないが、フォローされている。神戸市のこの女性から大阪市の保健所に連絡があって、大阪市の保健所からわれわれに状態を聞いてくれと連絡があった」
-女性の家族構成は。
「ヒアリングに職員が行っている状態で、確認できていない」
-女性が陽性と判明したのは何時か。
「午後6時ぐらいだと思います」
-男性の会社員の職業は何系になるか。
「職業的には事務職的な仕事だと考えている」
-お客さんと接する仕事ではない?
「はい」
-職場には複数の人が勤務されている?
「具体的には当然、市内の会社なので、当然何人かの勤務されている方はいると思う。発熱があって以来、会社は休んでいる。マスクも着用していて、それ以上今のところ把握している状況ではない」
-神戸市内の会社か。
「市内の会社」
-区は言えないか。
「はい」
-海外渡航歴もないということだが、今のところどこで感染したのか目星はついているか。
「残念ながら、現在のヒアリング状況からすると、不明」
-市中感染の可能性があると考えていいか。
「状況については現在不明。それ以上のものは持ち合わせていない」
-女性の職業は? どういった行動を日中しているのか。
「本人にヒアリング中。まったくその辺の情報は今時点では把握できていない」
-ライブハウスに誰かと一緒に行ったのか、1人で行ったのか。
「ライブハウスに行ったのも大阪市からの情報で、現在それ以上のものは持ち合わせていない」
-男性はタクシーで病院に行っている。どのタクシーに乗ったとかその辺の特定は進んでいるのか。
「特定できていない」
-タクシー運転手の経過観察に行くという考えでいいか。
「タクシーの中でもマスクを着用して行動されたと聞いている。今後、大きな動きがない限り、濃厚接触の状況ではないと考えている」
-男性の濃厚接触者は分かっていないのか。
「会社には当然、本人も連絡していると思うが、特に会社から具体的な話は聞いていない」
-男性会社員の職場が神戸市内。自宅から通勤に何を使っていたか分かっているか。
「発熱前のことだと思うが、公共交通機関を利用したと聞いている」
-電車かバスか種別は。
「公共交通機関ということでお願いしたい」
-西宮市ではJRとかまでは出ていた。そこまでは言えないか。
「現在のところ、公共交通機関と申し上げているのは、今のところ発熱前の状況で、発熱後は移動していないので、そういう形でご理解いただきたい」
-男性は2月28日に受診した医療機関には、何を使ったか。
「こちらも公共交通機関だと思います」
-公共交通機関は、電車かバスかぐらいは言えないか。言えない理由がよく分からない。
「電車と聞いている」
-西宮市の例では、症状が出る前に、大阪市内の会社へJRに通勤していたと、西宮市も県も公表している。今回も症状が出る前に通勤しているが、何線を使っていたか言えないか。
「公共交通機関の鉄道ということでご理解いただきたい」
男女ともに軽症ということでいいか。
「はい。軽症です」
-女性の入院先は感染症指定医療機関か。
「はい、そうです。陽性と判明したので」
-男性の感染源が見えてこない。市中感染の可能性に対する市の見解は。
「市中感染という表現が適切かどうか分からないが、男性の感染源については不明で、調査が必要」
-市中感染の可能性も否定できない段階か。
「可能性の話からすると、その可能性もあるということ」
-職場の人へのヒアリングは。
「そういう状況が必要になれば、ヒアリングなどもするが、そこまでの状況が把握できていない」
-男性は濃厚接触者はいないということでいいか。
「明確な危険のある濃厚接触者は今のところいない」
-大阪市のライブハウスで感染が拡大しているが、神戸市としてはどのように受け止めているか。
「報道などで知る限りだが、ライブハウス関連で感染者が増えているという状況は把握している。今回、こういう形で大阪市からの情報提供を受け、患者が発生したことについては重大なことと考えている。今後、神戸でも引き続き注意を払っていく必要がある」
-ほかに、大阪市からの情報提供で、神戸市内でライブハウスに行った人はいないか。
「今回提供されたのはこの人1人」
-男女ともに居住地は神戸市内で発表がとどまっている理由は。
「いろんな意見があるのは理解している。現在のところ、住まいを特定していく必要性が、どこまで必要かという観点からすると、他都市の事例を含めて神戸市内という形で発表している。今後の展開によっては、仮にまたそれ以上のものが必要となれば、改めて検討する」