兵庫県などは6日、県内在住の40~50代の男女4人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。3人は、複数の感染者が確認された大阪市にある2カ所のライブハウスを訪れていた。4人とも容体は安定しているという。県内の感染確認は計8人になった。
県などによると、同市北区の「Soap opera classics Umeda」であった2月19日のコンサートに参加したのは、いずれも40代で、姫路市の男性会社員と県宝塚健康福祉事務所管内(宝塚市、三田市)に住むパートの女性。西宮市に住む50代の女性会社員は、大阪市都島区の「Arc」を「2月15、17日に訪れた」と話しているという。
県伊丹健康福祉事務所管内(伊丹市、川西市、猪名川町)居住の40代の男性会社員はライブハウスを訪れていない。39度近い高熱があり、肺炎と診断されたが、他の3人は軽症という。
姫路市の男性会社員は、2月23日に症状が出た後も3月5日まで県内の勤務先にマイカー通勤していた。
県は居住地について健康福祉事務所管内との表現にとどめたが、県伊丹健康福祉事務所管内の40代男性会社員については、川西市の越田謙治郎市長が「健康福祉事務所名だけでは、市民への説明責任が果たせない」として同市在住であることを明らかにした。
日本郵便はこの男性について、新大阪郵便局(大阪市此花区)でゆうパック業務を担当する職員と発表した。ゆうパックの近畿での配達に遅れが出る可能性があるとした。
一方、5日に感染が判明した福崎町の50代の無職女性について、濃厚接触者は同居家族だけで、公共交通機関の利用はなかったとした。(まとめ・藤井伸哉)
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