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新型コロナウイルスの感染者について説明する早金孝防災監(左)ら=9日夜、兵庫県庁
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新型コロナウイルスの感染者について説明する早金孝防災監(左)ら=9日夜、兵庫県庁

 兵庫県は9日、丹波市に住む30代の会社員男性が、新型コロナウイルスに感染したと発表し、姫路市も同日、市内に住む80代の無職男性が感染したことを明らかにした。姫路市の男性は、8日に感染が確認された50代女性看護師の父親で、発熱など目立った症状はないという。同市内の感染確認は3人目で、県内では計16人となった。

 丹波市の会社員男性は2月16日、複数の感染者が出ている大阪市都島区のライブハウス「Arc」のコンサートを訪れていた。

 症状はなかったが、ライブハウスでの感染が相次いでいるとの報道を受け、3月6日に県丹波健康福祉事務所管内(丹波市、丹波篠山市)の帰国者・接触者相談センターに電話で相談。9日に検査した結果、陽性と判明した。男性は同管内の感染症指定医療機関に入院している。

 男性は「ずっとマスクを着けていた」と話し、主に自家用車で移動。同居の家族2人に症状はないという。

 また、姫路市保健所は、検査が必要と判断した女性看護師の濃厚接触者を対象に順次、確認を進めており、その中で父親の陽性が判明した。発表によると、父親は看護師に症状が出始めた2月29日以降、ほとんど外出しておらず、3月5日に持病の診療で市内の医療機関を訪れた際もマスクを着用していた。

 ほかに看護師の夫や勤務先である「仁恵病院」(同市野里)のスタッフら計22人の検査が9日夜までに完了。いずれも陰性だったという。(藤井伸哉、小川 晶)

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