兵庫県は16日、新型コロナウイルスに感染した伊丹市の80代男性が、同日に死亡したと発表した。県内での死者は2人目。男性は感染が確認された80代女性の夫で、女性は感染者が多く確認された伊丹市の介護施設「グリーンアルス伊丹」を利用していたという。
県によると、死亡した男性は今月2日にせきや倦怠感があり一度は風邪と診断されたが、症状が続いたため、PCR検査を実施したところ8日に陽性と判明。重篤な状態が続いていた。
この男性を含め「-伊丹」の利用者や職員ら計26人の感染が確認されている。県は利用者と職員計約250人の調査を急いでいる。県内の感染者は、15、16日の2日間で15人が陽性と分かり、計82人になった。
「-伊丹」関連では、いずれも80代の利用者3人を含む男女計5人が感染。県内初の死者となった80代男性が入院していた宝塚第一病院(宝塚市)では、80~90代の入院患者の男女3人と、40~50代の男性医師2人が感染した。16日から外来診療を停止している。
北播磨総合医療センター(小野市)に勤務し、加西市在住の50代の女性看護師と、北播磨地域に住む70代男性の感染も分かった。加東市などによると、この男性は同市民病院に入院していたため、同病院は17~22日、救急や外来診療などを停止する。
神戸市では、タイに出張した50代と40代の男性の感染が判明。介護施設「仁科整形外科デイケア」(神戸市東灘区)を利用した70代の女性も陽性が確認された。(藤井伸哉、井川朋宏)
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