兵庫県立コウノトリの郷公園(同県豊岡市祥雲寺)は15日、同市赤石にある人工巣塔で、国の天然記念物コウノトリのひながふ化したとみられると発表した。国内の野外でのふ化は今シーズン初めてで、14年連続となった。
親鳥はいずれも豊岡市内で生まれた11歳の雄と10歳の雌。2月8日ごろに産卵したとみられる。ひなの姿は見えなかったが、親鳥がひなに餌を食べさせるための吐き出し行動を今月13日に職員が目視で確認したことから、ふ化したと推定した。
また、15日には同公園近くの別の人工巣塔で、ひな1羽がふ化したのが分かった。この巣塔はビデオ撮影しており、映像でひなを確認。インターネットでライブ配信しており、同公園のホームページから見ることができる。(石川 翠)