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ネットの動画投稿サイトでライブ映像を配信する、かしわもちかずとさん(ユーチューブより)
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ネットの動画投稿サイトでライブ映像を配信する、かしわもちかずとさん(ユーチューブより)

 生まれつき目が見えないことを「個性の一つ」と歌う高校生のミュージシャンかしわもちかずとさん(18)=兵庫県明石市=が、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、15日に予定していた卒業ライブを中止した。代わりにインターネット上でライブ動画を披露している。今春から大学生になるかずとさん。「旅するかしわもち」の巣立ちを飾る熱演ぶりを、多くの人に見てほしい。

 かずとさん(本名=北畠一翔さん)は先天性の病気で光を知らない。3歳から電子オルガンを習い、8歳でギターを始めた。「師匠」と慕う歌手、嘉門タツオさんと10歳で初共演し、芸名「かしわもちかずと」を授かった。

 以来、オリジナル曲を携え、単独ライブやイベントでの出演を続ける。昨年、初のオリジナルアルバム「届け! 僕の歌」を完成させた。

 兵庫県立視覚特別支援学校高等部(神戸市垂水区)を3月で卒業することになり、高校生活最後のライブを企画。新曲を用意し、練習を重ねてきた。しかし、新型コロナウイルスの感染が瞬く間に広がり、イベントも自粛。開催直前にライブの中止を決めた。

 「お客さんの前で歌えると思っていたのに」と落ち込んだが「せめてネット上で」と、13日夜にライブ動画を収録。動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿した。

 本来予定していたライブとほぼ同じ構成で、かずとさんはいつも通り、ひざの上のギターをかき鳴らす。曲の合間のトークも、目の前に客がいるつもりで語りかけた。

 新曲を含む計12曲を演奏した。動画は約1時間10分。「ネットでのライブは初めて。いつもと違う緊張感」と笑う。

     ◇

 かずとさんは4月、茨城県にある国立筑波技術大学の保健科学部情報システム学科に入学する。寮では日々の洗濯や掃除、食事もすべて自分でしなければならなくなる。

 かずとさんの曲「楽しく生きる僕のコツ」にこんな一節がある。

 《僕は春という季節が大好きさ。春にはたくさんの出会いが待っているから。4月からの新しい場所での生活は不安だけど、夢がいっぱいで楽しいから》

 卒業ライブはできなかったけれど、待望の新生活はもうすぐ。(小西隆久)

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