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動画配信について会見する(左から)笑福亭仁智会長、桂文也さん=大阪市北区、天満天神繁昌亭
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動画配信について会見する(左から)笑福亭仁智会長、桂文也さん=大阪市北区、天満天神繁昌亭

 新型コロナウイルス感染症の拡大を巡り、関西と関東の落語寄席で対応が分かれている。関西の定席である大阪市北区の「天満天神繁昌亭」は29日まで、神戸市兵庫区の「神戸新開地・喜楽館」は4月30日まで昼席を休演する一方、東京の浅草など四つの定席は昼公演を続行中(3月23日現在)。運営主体の違いによるものだが、苦境は同じ。収入が減っている落語家を支援するため、業界は奔走している。(金井恒幸)

 繁昌亭の昼席は上方落語協会が主催し、喜楽館の昼席には協会員らを派遣している。同協会は内閣府が所管する公益社団法人。喜楽館の設立には兵庫県や神戸市の補助金が入り、地元のNPO法人が運営するなど官民連携の色彩が濃い。

 いずれも重症化しやすい高齢者の観客が多い傾向もあり、国のイベント自粛要請を踏まえて昼席休演を決めた。喜楽館を運営するNPO法人は「感染症拡大防止とお客さまの健康を最優先に考えた」とする。

 一方、東京の寄席は「席亭」と呼ばれる経営者による民間運営。新宿末廣亭や鈴本演芸場(上野)など四つの定席の昼公演は、落語協会と落語芸術協会が落語家らを派遣している。

 落語芸術協会は「定席寄席は本来毎日行い、お客さんが一人でも来れば公演をするもの。お客さんが納得して来てくれるなら、できるだけ続けたい」。

 ただ、自主公演の中止などによる落語家の収入減は、東西で変わらない。

 同協会は俳優や音楽家、ダンサー、ライターの団体や労組などと共同で12日に厚生労働省で会見を開き、フリーランスや個人事業主扱いの人に対する抜本的な経済支援を求めた。

 窮状を訴えるため、休演数など実態を調べているという。同協会事務局は「関西を含む他の落語家団体とも連携し、落語家の経済的な支援に取り組んでいきたい」と話す。

 上方落語協会も繁昌亭ロビーを使い、落語などのライブを動画投稿サイト「ユーチューブ」で29日まで配信。笑福亭仁智会長は、落語家を支援する意味も込め、動画でも出演料を支払うと明かした。「動画を見てもらい、再開後の寄席に来てくれるきっかけになれば」と期待する。

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