兵庫県明石市は1日、LGBT(性的少数者)や多様な性への理解を進める施策を企画・立案する専門職員2人に辞令を交付した。同市は本年度、同性カップルを結婚相当の関係に認定する「パートナーシップ制度」の導入を目指しており、2人が中心的な役割を担う。
LGBTの支援に取り組む元経営コンサルタント増原裕子さん(42)と、同市内の啓発団体「ソラニジ・アカシ」元代表高橋朗さん(59)。同市が昨年12月、LGBT当事者や性の多様性に理解と知識がある人を公募し、99人の中から選考。任期は最長5年。市は正規採用も視野に入れる。
2人は政策局SDGs推進室に配属。同制度のほか、市職員向けの研修や相談業務、学校制服の見直しなど幅広く取り組む。
会見で増原さんは「どんな人でもありのままで大切にされる優しいまちを目指したい」。高橋さんは「少数者が家庭や地域で生きづらさを感じない行政サービスを市民と一緒に考えていく」と抱負を述べた。(小西隆久)
