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ポニャビッツァ自然公園を視察する豊岡市などの関係者=今年2月、セルビア・パンチェボ市内(ひょうご環境創造協会提供)
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ポニャビッツァ自然公園を視察する豊岡市などの関係者=今年2月、セルビア・パンチェボ市内(ひょうご環境創造協会提供)
廃棄物処分場の様子=今年2月、セルビア・パンチェボ市内(ひょうご環境創造協会提供)
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廃棄物処分場の様子=今年2月、セルビア・パンチェボ市内(ひょうご環境創造協会提供)

 紛争で引き起こされた環境汚染の改善に取り組む東欧セルビアで、かつてコウノトリが多く飛来した自然公園の再生を目指すプロジェクトが始まり、コウノトリの野生復帰を果たした兵庫県豊岡市や兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)などが協力することが決まった。2月に現地で開かれたシンポジウムでは同公園の研究員らが取り組みを発表した。(石川 翠)

 ユーゴスラビア紛争時の1999年、セルビアの首都ベオグラード近郊のパンチェボ市は北大西洋条約機構(NATO)の空爆を受け、化学工業地区にあった有害化学物質が土壌や地下水を汚染したという。

 紛争終結後、2014年から3年間、国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業として、兵庫県の外郭団体「ひょうご環境創造協会」(神戸市須磨区)がセルビアで環境調査や技術者の育成などを実施。16年10月には同国から研修生が豊岡を訪れ、コウノトリの野生復帰事業や、環境保全と地域経済活性化を両立する取り組みなどに感銘を受けたという。

 新たに今年から3年間、パンチェボ市で環境改善事業がスタート。昔は多くのヨーロッパコウノトリ(シュバシコウ)が羽を休めた市内のポニャビッツァ自然公園を再生させる「コウノトリプロジェクト」も事業に盛り込まれ、ひょうご環境創造協会が豊岡市などにも協力を依頼した。

 シュバシコウはコウノトリの近縁種で、かつては豊岡市が欧州のシュバシコウ保護の取り組みに学んだことも。2月下旬に同国であったシンポジウムでは、「コウノトリが暮らしやすい環境は、人間にとっても暮らしやすい」との理念で野生復帰を進めた中貝宗治・豊岡市長が講演。県立コウノトリの郷公園の出口智広主任研究員も発表した。

 目下、欧州でも新型コロナウイルスが猛威を振るうが、今後も環境再生の技術面などで同協会や豊岡市、同公園が協力する方針。同協会兵庫県環境研究センターの神田泰宏センター長は「『公害のまち』のイメージ払拭(ふっしょく)を目指す現地を支援したい」としている。

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