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 新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、東京や大阪で学校休校の延長が発表される中、8日からの県立学校再開を決めた兵庫県教育委員会。感染が広がりやすい「密閉」「密集」「密接」の環境をつくらないよう、部活動や授業を制限した中で生徒たちは新学期を迎える。自然学校やトライやる・ウィークなどの行事、教育活動も当面、実施は難しい。(井上 駿、太中麻美)

 ◇通学

 県教委は、県立高校の通学区域を第1=神戸、芦屋、淡路▽第2=阪神、丹波▽第3=東播磨、北播磨▽第4=中播磨、西播磨▽第5=但馬-の5学区に区分。再開に伴う対応も、集団感染が発生した第1、2、4学区と、集団感染はないが感染者がいる第3学区、感染者がいない第5学区で分けた。

 第1~4学区の登下校は通勤時間帯を避け、下校は第1、2、4学区が午後3時、第3学区は同4時。登校はいずれも1時間程度遅らせる。そのため、一日の授業は午後3時下校の場合は4コマ、午後4時下校では5コマを想定。不足分は文化祭や体育祭の練習時間を見直したり、夏休みに登校日を設けたりして補う。

 実習が多い工業、農業高などは各校で対応を考える。感染者がいない但馬地域の登下校は通常通り。

 スクールバスが少ない一部の特別支援学校は、学年ごとに登校日を分ける。

 ◇行事、部活動など

 入学、始業式は出席者の限定や時間短縮で対応。第1~4学区の課外活動は学校内のみに限り、但馬地域は校外も可能。

 部活動の上限は、平日と土日で第1、2、4学区は週4日、第3学区は週5日だが、いずれも対外試合や合同練習を認めない。第5学区は週5日活動でき、他校との試合や練習も学区内の2校とならできる。いずれも活動時間は1日2時間まで。

 こうした方針を踏まえ、西上三鶴教育長は「授業との兼ね合いで十分な活動時間を確保できないのではないか」と懸念。県教委は練習不足で試合に臨むのはけがの恐れがあるため、4月中の公式試合の中止や延期を求めている。

 ◇市町への要請

 生徒に感染者が出た場合は出席停止措置を取り、保健所と協議しながら休校について検討。感染への不安から登校しない児童生徒には当面、学校長の判断で欠席扱いにしない。県内の市町教委には今回の対応を参考にしてもらうよう求めた。一方、県内の私立学校にも県が県教委の対応を通知。多くの学校がホームページなどで対応を知らせており、入学式の内容縮小などを決めている学校もある。

■「やっと行ける」「大丈夫かな」

 新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休校していた兵庫県の県立学校の再開が8日に決まった。東京都や大阪府が休校を延長することもあり、再開を心配する声も上がる。「やっと行ける」「本当に大丈夫?」。不安と歓迎が交錯する中、新学期が始まる。

 姫路市の女性(54)は、小学6年の長男(11)と再開を心待ちにしていた。休校が長引くほど、規則正しい生活を送るのに苦労した。「息子もうれしそう」と話す。

 「素直に喜べない」。神戸市の会社員女性(42)は不安を口にする。高校2年の長女(16)はぜんそくの症状があるため、「他の人よりかかりやすいだろうし、通学の電車やバスでもうつりそう」。

 県立高校に通う西宮市の女子(17)は「友だちには会いたいけど、大丈夫かな」と複雑な心境。休校中は朝10時まで寝て、会員制交流サイト(SNS)などを見て過ごした。「外出できないし、めっちゃ暇。生活習慣も乱れた」

 自治体も対応に揺れた。

 姫路市は7日、市立小中学校を予定通り再開させる。市内で感染者は出ているものの、「クラスター(感染者集団)の封じ込めはできている」と判断した。

 尼崎市は、隣接する大阪府が5月6日まで延長したことから、延長を検討したが、通常通り7日に始業式をすることに落ち着いた。

 同市教委の松本眞教育長は「感染拡大のリスクとのバランスを考えた結果、学習機会の確保を優先すべきと判断した」とした。

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