兵庫県西宮市は7日、同市に住む20~80代の男女8人が新型コロナウイルスに感染した、と発表した。このうち60代男性は毎日放送の取締役で、同居する80代の男女2人も感染が確認された。毎日放送は「自治体や保健所と連携をとりながら、消毒など感染拡大を防ぐために必要な対応を進めてまいります」としている。
同市が発表した感染者は計28人となった。
毎日放送によると、男性取締役はアナウンサー室や制作室などを担当。3月26日にせきが出てから、体調によって出社や自宅休養を繰り返し、31日に早退してから勤務せず、自宅で休養していた。4月4日に西宮市内の病院に入院して肺炎と診断され、7日に検査で陽性と判明した。
西宮市は、取締役の感染経路は不明とし「発症日を3月30日」「容体は軽症ではない」と発表。同居する2人は4月4日に発症して「重篤ではない」という。
毎日放送は取材に「産業医と相談した結果、自宅待機が相当な接触者は同社役員ら数人で、アナウンサーや社外の人はいない。社外で接触した人には個別に連絡している」と説明。保健所の指導を受けて本社を消毒するなどして「感染を拡大させることのないよう最大限注意しながら放送を維持し、地域の方々に情報をお届けできるよう努めてまいります」とする。
同社は7日から当面、報道・情報番組以外のテレビ番組の収録を見合わせるなどと6日に発表していた。
西宮市によると、他の5人については、別の80代の無職女性が3、4日に感染が確認された60代男性会社員と50代無職女性と同居していた。残る男性4人の感染経路は不明という。(小林伸哉)
【記事特集】新型コロナウイルス