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朝のラッシュ時間帯に通勤する人たち=16日、神戸市中央区
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 兵庫県など7都府県に緊急事態宣言が出されて、21日で2週間となる。今後、外出自粛などが感染者数に及ぼす効果が注目される中、県内では感染者の感染経路が分からないケースが増えている。3月はクラスター(感染者集団)関連の感染者が多かったが、4月以降は感染源につながる行動歴が「調査中」の人が半数以上に上る。捕捉できない感染の広がり方に、県や各市町は警戒を強めている。

 県や各市が公表する感染者情報によると、19日午前0時現在、県内で確認された感染者502人のうち、行動歴が明確に特定されなかったり、不明だったりしたケースが4割に及ぶ。

 月別で見ると、3月以前の感染者148人のうち「調査中」と「特定できず」は計9人(6%)だが、4月1~18日は354人のうち、半数以上の約190人が調査中とされる。

 神戸市では、3月は感染経路をほぼ推定できていたが、4月は感染者の急増に伴い感染源を追えないケースが続出。3月30日~4月10日に感染が確認された82人中37人の感染経路が分かっていない(16日時点)。

 市健康局の担当者は「4月に入って20~50代の働く世代の感染が急増し、感染者同士がつながらない『単発』のケースが目立つ。都市間を往来する人も多く、行動歴から他の感染者との接点を見つけるのが難しくなっている」と話す。自分や家族への嫌がらせや風評被害を恐れて発症前の行動歴を明かさない感染者が相次ぐのも、感染経路を追えない要因の一つという。

 県の担当者も「4月に入り、明確な感染経路が追跡しづらくなっている」とした上で、「感染経路の特定は続ける。引き続き接触8割減を呼び掛けていく」としている。(杉山雅崇、長谷部崇)

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