新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が出されて2週間を迎え、兵庫県の井戸敏三知事は21日、県内の感染者について、大きな増加はないものの「(潜伏期間を考慮して)宣言の効果は明日からの推移で決まる」との見通しを示し、大型連休中の外出自粛を改めて訴えた。
県内の感染者数の推移を週単位で見ると、宣言が出た4月の第2週(5~11日)に最多の168人を確認。前週(3月29日~4月4日)の2・6倍に膨らんだ。4月の第3週(12~18日)も144人とほぼ横ばいになっている。
感染源が特定できない患者は128人(調査中を含む)で、感染者524人(20日時点)の約4分の1を占め、市中感染拡大の懸念も否定できない。
こうした状況に井戸知事は「宣言の効果の見極めはこれから。感染拡大に歯止めをかけられるかどうかの瀬戸際だ」と強調。「クラスターの封じ込めと感染経路の不明な患者の推移がポイントになる」と述べた。
県によると、住民の外出は感染拡大前に比べて減少傾向にあり、休日の鉄道利用は7~8割減少。ただ、平日は鉄道で5~7割、バスで5割の減少にとどまっており、一層の通勤抑制を呼び掛けた。。(井関 徹、藤井伸哉)
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