神戸市は22日、集団感染が発生した市立医療センター中央市民病院で、新たに看護師や清掃スタッフら5人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同病院の感染者は、職員24人と入院患者7人の計31人となった。看護師の2人は、感染が確認された職員の濃厚接触者だったが、人工透析の担当として防護服を着て勤務を続けていたという。
5人は、看護師3人、理学療法士1人、清掃スタッフ1人。自宅待機者は約240人に増え、18病棟のうち感染者が関係する病棟も半数の9棟に広がった。
市や同病院によると、同病院では濃厚接触者となった職員は原則自宅待機にしている。ただ、専門性が必要な人工透析室では全員を自宅待機にできず、今回感染した看護師2人は、防護服を着用の上、勤務させていた。同室では他に自宅待機相当の約10人が同様に勤務を続けており、透析の体制に影響はないという。
もう1人の看護師は、院内感染拡大を受け、一般病棟から新型コロナの軽症患者向けの病棟に応援に来ていた。他病棟からの応援職員で初の感染者となったが、担当していた元の病棟でも複数の感染者が出ており、同病院が感染経路を調べる。
同病院は既に救急外来を中止するとともに一般外来の診療も制限し、手術も原則中止に。新型コロナの重症者の受け入れは続けている。(石沢菜々子、井川朋宏)
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