新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、世界各国の美術館・博物館が臨時休館しているが、自宅で過ごす人々のためにと、ウェブサイトで、所蔵品などを基にした塗り絵データを無料公開している。ダウンロードして楽しむことができる。
塗り絵には、脳を活性化させ、認知症予防や集中力アップ、癒やしなどの効果が近年指摘され、幅広い世代から支持されている。大ヒットしたシリーズ「大人の塗り絵」を担当する河出書房新社の竹下純子編集長は「無心に色を塗っていると頭がすっきりし、カラフルな色を見ているだけでも心が明るくなる」と魅力を語る。
モダンアートの殿堂、米・ニューヨーク近代美術館(MoMA)は、美術家ルイーズ・ローラーとコラボレーションしたポップでおしゃれな塗り絵12種を公開。画中には、海外で活躍した日本人美術家河原温(かわらおん)の「日付絵画(Todayシリーズ)」などが描き込まれている。同館は完成した絵に、「#DrawingwithMoMA」を付けて、ネットへの投稿も呼びかける。
チェコの国民的画家アルフォンス・ミュシャの遺族らが組織する「ミュシャ財団」が公開しているのは、ミュシャによる繊細優美な人物画や植物のドローイングなど線画6作品。ミュシャは19世紀末のパリで、アールヌーボーの旗手として活躍。数多くのポスターを手掛け、日本にも愛好家が多い。
また、東京国立博物館は、江戸時代の名匠・尾形乾山による「桜に春草図」など、桜にちなんだ2点のデータを提供している。(堀井正純)
◇ ◇
▽塗り絵サイト
MOMAの「ルイーズ・ローラーズ・トレーシングスフォーユー」
(https://www.moma.org/magazine/articles/257)
ミュシャ財団の「カラー・ユア・オウン・ミュシャ」
(http://www.muchafoundation.org/gallery/colour‐your‐own‐mucha)
東京国立博物館の「博物館でお花見を」ぬり絵シート
(https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=103)
【記事特集リンク】新型コロナウイルス











