兵庫県の井戸敏三知事は27日の会見で、パチンコ店名の公表について説明した。主なやりとりは次の通り。
-公表した6店の反応は。
「店への書面交付が終わったばかりで反応は分からない。法律に基づく要請だからといって『はい、分かりました』となるとは限らない。ただ、地域や従業員らも心配していることは店側も把握しているのではないか」
「6店のうち4店は患者の発生がない地域にあるので、営業継続への思いが強いのかもしれない。愛好家にとって(パチンコは)我慢しがたいとも聞く。店のある地域以外からも人が集まりやすいので、営業を控えてほしい」
-公表までした理由は。
「(特別措置法45条に基づく要請の際は)公表するよう法律で定められている。個人的には『要請の段階でそこまでしなくても』との考え方もないではないが、国のガイドラインに従った」
-なぜパチンコ店だけなのか。
「大勢の人が県境を越えて集まり、開店待ちの列を作る現象が特に多くみられた。同じ現象が起きるなら他の業種も対象になる」
-公表でさらに客が集まるとの懸念もある。
「その懸念はないとは言えないが、公表には地域や事業者の自覚を促す効果もあると思う」
-さらなる措置を取る予定は。
「次の段階は休業指示だが、そこまでするかは今後の様子をよく見て決める」
-休業指示を出す際は大阪と足並みをそろえるか。
「地域で差がない方がいいので、その方が望ましい。実態の見極めが重要だ」
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