神戸市は27日、これまでに発表した新型コロナウイルス感染者の60代男性が、同市垂水区の特別養護老人ホーム「メープルホーム」に勤務する介護士だったと明らかにした。男性は37度台の熱がありながら、職場には36度台と報告し、少なくとも3日間勤務していた。男性は軽症。市は同僚職員6人と入所者7人を濃厚接触者とみて健康観察を続ける。職員6人は25日から自宅待機している。
市によると、男性は18日に37度台の熱が出たが、19、21、22日に勤務。21日までマスクを着用していなかったという。23日に同居する50代女性の感染が分かり、24日にPCR検査を受け、陽性が判明した。
同施設は、25日からデイサービスを休止。ショートステイも新規受け入れをやめている。いずれも休止期間は5月10日までで、特養は継続する。
また、市は須磨区にある放置自転車の保管所の70代男性スタッフが感染し、同保管所を5月6日まで閉鎖すると発表した。これまでに発表した環境局須磨事業所の感染者の1人で、シルバー人材センターから派遣され、同保管所にも週2日勤務していたという。(初鹿野俊、長谷部崇)
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