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 兵庫県美方郡の但馬牛飼育など国内3地域が申請している世界農業遺産について、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、国連食糧農業機関(FAO)による審査発表が今秋の予定から遅れる見通しであることが27日、農林水産省などへの取材で分かった。認定の可否は通常、申請1年以内に決まるが、審査開始のめどが立っていない状況という。

 同県香美町や新温泉町、JAたじま(豊岡市)などでつくる「『美方郡産但馬牛』世界・日本農業遺産推進協議会」は昨年10月、同省を通じて英訳版申請書を提出。その後、専門家7人で構成する世界農業遺産科学助言グループ(SAG)の指摘を受けて修正し、今年2月27日に再提出していた。

 FAOが本部を置くイタリアは感染症拡大が深刻な状況。同協議会や農水省によると、SAGによる審査は4月開始を予定していたが、27日時点で連絡がなく、現地調査などの日程も全て未定という。同省は「非常事態を考慮して連絡を待っているが、審査は遅れる可能性が高い。今後の経過を踏まえて対応したい」としている。

 同省はほかに、山梨県峡東地域のブドウ栽培と、滋賀県琵琶湖地域の伝統的な漁業の3地域を申請している。(金海隆至)

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