JR西日本の長谷川一明社長は25日朝、兵庫県尼崎市の追悼施設「祈りの杜」を訪れ、午前7時半に献花して犠牲者の冥福を祈った。
その後、報道機関の代表取材に応じた長谷川社長は、事故から15年となったこの日の思いについて「私たちが引き起こしてしまった事故から、鉄道事業者としての責任を果たしていなかったという反省や、極めて重い教訓を得ている。改めておわびし、引き続き安全性の確保と向上に取り組むと誓った」と述べた。
また、事故の風化防止に向け「各職場で鉄道の安全への点検を行い、事故を心に刻む研修をしている。特別な思いでこの日を迎えている」と強調。
「15年前に事故を経験した私をはじめ、社員それぞれが思いを新たにし、遺族の悲しみやケガをされた方々の痛みがいえることがないとしっかり伝え、反省の上に立った安全性向上の取り組みを次世代につなぎたい」とした。(前川茂之)
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■おわびと追悼のことば(要旨)
事故から今日で15年がたちました。あの日、私どもは一瞬にして皆さまのかけがえのない尊い命を奪ってしまいました。多くの方々の人生を一変させたことを重く受け止めるとともに、事故と正面から向き合い、安全の確立をゆるぎないものにしていく決意です。新型コロナウイルス感染拡大の深刻さが増す中、お集まりいただく方々の安全を考え、追悼慰霊式を執り行うことができず、誠に申し訳なく存じます。事故に対する深い反省を心に刻みながら、安全性向上のため不断の努力を続けていく決意を改めて申し上げます。
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