視覚障害者の漫談家で、ひょうごユニバーサル大使の浜田祐太郎=神戸市須磨区出身=が出演するラジオ関西の「浜田祐太郎のひょうごユニバーサル通信」が今春始まった。全ての人が尊重される社会をテーマに、障害者と一般の人との認識の差について、笑いを交えながら解説。地元で“浜田節”がさえる。
1989年生まれ。先天性緑内障のため左目が見えず、右目も明るさが分かる程度。兵庫県立視覚特別支援学校を卒業後、2013年にデビュー。スーツに白杖(はくじょう)姿で、ひとり芸日本一を決める「R-1ぐらんぷり2018」で優勝した。
番組は県が企画。4月20日放送の初回では、理想の社会について「どこにでも連れて行ってくれ、1人になりたければ立ち去ってくれる盲導犬、いや盲導猫がいれば」と笑顔で語った。子どもの頃に比べ点字ブロックや音声ガイドは充実したが、「横断歩道を渡る時の合図となる鳥の鳴き声の音が、人や車の雑音で聞こえないこともある」と、健常者には気づきにくい点を指摘。「野太いおじさんの声で『こっちやで』と言われた方が聞き取りやすい」と冗談交じりに提案した。
第3月曜午後3時20分から40分(8、9月は第4月曜、来年3月までの12回)。障害者アートやスポーツ、就労支援などのテーマも計画している。(金井恒幸)