新型コロナウイルスの感染拡大を受け、兵庫県西宮市は15日、児童扶養手当を受給しているひとり親家庭など約2820世帯に、1世帯当たり5万円の臨時特別給付金を支給すると発表した。手続き不要で6月中旬に給付予定。家計に急激な影響が出た世帯への支援、PCR検査の体制充実なども打ち出した。
学用品代などに充てる就学奨励金の対象も拡大。前年の所得などが基準となる現行制度では、今春以降に経済状態が厳しくなった家庭が支援から漏れるため、4~5月の収入も考慮するよう要件を変更し、家計急変世帯を支援する。
就学奨励金の1人当たり平均の年間給付額は、小学生約5万8千円、中学生約9万2千円。約2500人を見込む。就学が難しい高校生の奨学金制度でも同様に対応する。
PCR検査関連では「地域外来・検査センター」を設置する。西宮市医師会の協力を得て、7月以降に1日20件以上の検体を採取できる体制を整え、感染拡大の第2波などに備える。
市長ら特別職の給与と、局長級職員らの手当、市議の報酬は、6月~来年3月支給分で5~15%減額する。削減分約8180万円を新型コロナ対策に充てる。(小林伸哉)
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